どうやってイノベーションを起こすのか?
どうやってイノベーションを起こすのか?
START INNOVATIONという本を使ったソーシャルリーディングに参加した際のメモです。
- どうやってイノベーションを起こすのか?
- ソーシャルリーディングとは?
- START INNOVATIONの本の要約
- ワークショップの流れ
- 気になったトピック
- イノベーションを起こす情熱や危機感を高めるにはどうすればよいか
- 本の中で、イノベーションを起こすべきかをまず検討するという記載がある、タイミングが合わなければ本当に何もしなくてよいのか?
- 顧客を観察するには何か提案があって初めて可能になるのでは?提案がない状態で顧客を観察させてもらうには?(卵が先か鶏が先か議論)
- イノベーションに必ずNoという上司はどうすればいいか
- 顧客を観察するにしても、今までと同じことをしていたら今まで通りのものしか得られないがどうすればいいか
- 大きなイノベーションは追い込まれたときに起きている、平時で起こすにはどうすればよいか
- なんでもいいから新しいものを探せ、の危険性
- 所感
ソーシャルリーディングとは?
- 本をひとりで最初から最後まで読むのではなく、皆で分担して読む
- 読んだことへの達成感ではなく、本から得た学びを重視する
- インプットだけではなく、議論を通じた思考・アウトプットを重視する
といった読書スタイル。
どんな意見も否定せず、一つの考え方として受け入れながら進めます。
共感するときは、"すなお"な反応を。「すごいですね」「なるほど」「おもしろいですね」
START INNOVATIONの本の要約
- どうやってイノベーションを起こすかが書かれた指南本
- 思考するためのツールとして、FORTHメソッドが紹介されている
- FORTHメソッドは、イノベーションを起こすときの必要性からスタートし、まず観察と学びを行い、アイデアだし、アイデアのテスト、最後に自分たちの島に帰還する流れとなっている
ワークショップの流れ
- 導入:「あなたの組織でイノベーションが起こらないのはどうして?」の問いに皆で回答してアイスブレイク
- 目標を立てる:今日持ち帰りたいものをあげて意識共有
- 質問を立てる:目の前に著者がいたら何を質問したいか挙げる
- 答えを探す:他の人が挙げた質問で自分も知りたいものに〇をつけ、〇の多い質問について10分でひとり1-2問、本の中から答えを探す、なければ自分の経験から答えてもよい
- 答えについて議論:1つ3分で、回答内容を共有し、疑問点や私ならこうする、事例の紹介などをディスカッションする
- チェックアウト:今日最大の気づき、新たな問いを挙げる
気になったトピック
イノベーションを起こす情熱や危機感を高めるにはどうすればよいか
- 不平不満が多い若手を取り込み、深掘り傾聴して掘り下げていく
- 現状に満足している人を無理に巻き込まない
本の中で、イノベーションを起こすべきかをまず検討するという記載がある、タイミングが合わなければ本当に何もしなくてよいのか?
- イノベーションを起こすべきでない21のチェックリストが記載されており、それに基づいて判定すればよい
- チェックリストも「5年後市場が変わらないと確信できるとき」など、人によって判断が変わるのでは?
- むしろ必ず1つは誰かがひっかかるから、イノベーションを起こすタイミングはいつもじゃないのか
- 「誰もが失敗を恐れている」など、そちらをまずなんとかしないといけないのでは
顧客を観察するには何か提案があって初めて可能になるのでは?提案がない状態で顧客を観察させてもらうには?(卵が先か鶏が先か議論)
- 出来上がるころには、顧客はもっと新しいものに目が向いている
- 世の中がどう移ろっていくかを常にアンテナを張るしかないのでは
- 危機感やイノベーションの必要性に共感してもらうところからやらないといけない
イノベーションに必ずNoという上司はどうすればいいか
- 必ずしもイノベーションしたから成功するというわけではない、やらなかったほうがよかったということもある
- 何が不安なのか、しっかりと議論したほうがよい
- 先が見通せないからなのか
- 大きな懸念を持っているからなのか
- 自社の強みやフィット感のない事業だからなのか
- 上記によって対処も変わるし、説得の仕方も変わる
顧客を観察するにしても、今までと同じことをしていたら今まで通りのものしか得られないがどうすればいいか
- プロの素人になる(子供の目になる)ことが必要、それにはスキルが必要
- 目的がなくただ観察しているだけでは、観察ポイントもゴールも発散してしまう、何のためにやるのかという目的は必要
- ただ、単なる答え探しになってしまうと観察じゃなくなるので注意が必要
- 顧客の気持ちになって感じてみるのが一つの方法かも
大きなイノベーションは追い込まれたときに起きている、平時で起こすにはどうすればよいか
- コンセプトから市場投入まで18-36か月かかるため、先を予測することが重要
- 承認者が納得するまで待つことも必要だし、危機感を共有し熱量をもって説得することも必要
- 恣意的でもいいのでデータがあれば納得させやすいのも事実(とはいえデータが揃う頃には他社も同じことを考えている)
なんでもいいから新しいものを探せ、の危険性
- レビュワーの感覚で判定されるので、結局今あるビジネスベースや過去の成功体験で判断されがち
- 新しいって何?自社にとって初(他社のまねでOK)なのか、世界初なのか、はっきりしないとぶれる
- 5年後にxxといったチェックポイントも必要